剪定道具の選び方と管理方法

剪定道具の選び方と手入れの基本

庭の木の手入れは、年齢を重ねるほどに「無理なく、安全に」が大切になってきます。
今回は、剪定道具の選び方と長持ちさせる管理方法をお伝えします。


剪定道具ひとつで作業が変わる

手に負担が少なく、扱いやすい剪定道具を選ぶことで、作業中の疲れやケガのリスクを減らすことができます。
「今までは何となく選んでいた」という方も、一度道具を見直してみると、驚くほど作業が楽になります。


剪定道具の選び方|迷ったらこの3つをチェック

【1】木の太さに合った道具を使う
・細い枝には木ばさみ
・中くらいの枝には剪定ばさみ
・太い枝には剪定ノコギリ(折りたたみ式が便利)

【2】手にフィットするかどうか
握りにくい道具は、手や腕の疲れにつながります。店頭で握ってみて、違和感がないものを選びましょう。

【3】切れ味と耐久性
切れ味の悪い道具は、枝を傷めるだけでなく、余計な力も必要になります。信頼できるメーカーのものを選ぶのがおすすめです。


剪定道具の管理方法|長く使うためのひと手間

【1】使ったあとは汚れを拭く
ヤニや土がついたままだと、すぐに錆びたりベタついたりします。乾いた布や専用クリーナーで拭き取りましょう。

【2】防錆油で刃を保護する
乾いたら、刃の部分に防錆油(椿油やCRCスプレーなど)を塗っておくと、錆びにくくなります。

【3】定期的に刃を研ぐ
切れ味が落ちてきたら、専用のシャープナーや砥石で軽く研ぎましょう。研ぐのが難しい場合は、お店に持ち込んでもOKです。

【4】湿気を避けて保管
雨ざらしや湿気の多い場所は避け、乾燥した場所にしまいましょう。道具箱や壁掛け収納も便利です。


剪定ばさみの研ぎ方|長持ちさせる基本メンテナンス

剪定ばさみは、使い続けているとどうしても切れ味が落ちてきます。
「最近スパッと切れない」「潰すような切り口になる」と感じたら研ぎ時です。

難しそうに見えるかもしれませんが、基本さえ押さえればご家庭でも簡単に研ぐことができます。

1. 必要な道具を用意する

・ダイヤモンドシャープナー(市販の小型タイプでOK)
・いらない布やタオル
・軍手(滑り止め付きがおすすめ)
・防錆油

2. 分解できる場合は外す

剪定ばさみが分解できるタイプなら、ネジを外して刃を単体にすると作業がしやすくなります。
無理に外す必要はありませんが、安全性と作業性がアップします。

3. 片刃だけを研ぐ(裏側は研がない)

剪定ばさみは片刃タイプが一般的です。
研ぐのは「斜めにカットされた表側の刃」のみで、裏面は基本的に触りません。

4. シャープナーを刃に沿わせて一定方向に

刃の角度に合わせて、シャープナーを一定の角度でスッと押し出すように研ぎます。
往復せず、一方向に10回ほどなでるのが基本です。

・強くこすらない
・力は入れすぎない
・刃の先から根元まで均一に研ぐ

5. 仕上げと保護

研ぎ終わったら、刃についた金属粉を布でやさしく拭き取ります。
その後、防錆油を薄く塗っておくと、サビを防げて長持ちします。

6. 試し切りで確認

新聞紙や柔らかい枝を切って、切れ味を確認しましょう。
「スッと入る感覚」が戻っていればOKです。
それでも切れ味が戻らないときは、研ぎ不足か、刃こぼれがあるかもしれません。

お手入れの目安

月に1回ほど軽く研ぐだけでも、剪定ばさみは長く使えます。
本格的に研ぐのが難しい場合は、植木屋や道具店に研ぎ出しを依頼するのも安心です。


無理せず、安全第一で庭しごとを

年齢を重ねると「自分でできること」と「無理せず任せた方がいいこと」の見極めが大切になります。
疲れを感じたら無理をせず、必要に応じてプロに相談するのもひとつの手です。

庭しごとは、無理をすると思わぬケガにつながることもあります。
「高い枝が届かない」「道具が揃っていない」「力作業がつらくなってきた」
そんなときは、無理せずプロに頼るのもひとつの選択肢です。

剪定のプロは、木の種類や状態を見極めて、木に負担をかけずに美しく整える技術があります。
仕上がりの違いだけでなく、安全・時短・安心感もプロに頼むメリットです。

「どこまで切っていいのかわからない」
「毎年手入れしてきたけど、だんだん体力的にしんどくなってきた」
そんな方からのご相談を多くいただいています。

お見積りは無料です。
庭木一本からでも、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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