剪定でよくある失敗例と対策
剪定でよくある失敗例と対策
1. はじめに
庭の木をきれいに元気に保つための剪定。でも、間違ったやり方をすると、かえって木を弱らせてしまうこともあります。
この記事では、ご自身で剪定をされる方が、よく陥りやすい失敗例と、その対処法をわかりやすくお伝えします。
2. よくある剪定の失敗と対策

失敗①:切りすぎて木が弱る
一度に枝をたくさん切りすぎると、木に大きな負担がかかり、元気がなくなってしまいます。これは「木の体力を奪う」ようなものです。
特に年齢を重ねて木が弱っている場合は注意が必要です。
どうすればいい?
- 剪定は何回かに分けて少しずつ行う
- 木全体の枝の3分の1以上は一度に切らない
- 無理に全部きれいにしようとせず、徐々に形を整えるイメージで
焦らずじっくり行いましょう。
失敗②:剪定する時期が合っていない

木にも「元気に育つ時期」と「お休みの時期」があります。成長期(春〜夏)に剪定すると、木に負担がかかることがあります。
どうすればいい?
- 多くの木は「冬の休眠期(葉が落ちている時期)」に剪定するのがベスト
- 樹種によって適切な剪定時期が違うので、剪定前に調べるか専門家に相談
- 無理に時期外れに剪定せず、自然のサイクルに合わせるのが大切
失敗③:切り口が大きくて腐りやすい

太い枝を一気にバッサリ切ると、切った部分が腐ってしまいやすくなります。腐ると木の病気や害虫の原因に。
どうすればいい?
- 太い枝は何回かに分けて少しずつ切る「段階切り」をする
- 切り口はできるだけ小さく、きれいに切る
- 切り口を保護する薬(切り口保護剤)を塗ると腐りにくくなる
失敗④:道具が切れない・汚れている

切れ味の悪いハサミやノコギリ、汚れた道具を使うと木が傷つき、病気になりやすくなります。
どうすればいい?
- よく切れる剪定ばさみやノコギリを使う
- 作業前後に刃をアルコールなどで消毒し清潔に保つ
- 道具の手入れを定期的に行い、切れ味を保つ
失敗⑤:枝の切り方が悪く、木の形が悪くなる
枝の付け根や芽の向きを考えずに切ると、木の形が不自然になり、見た目が悪くなります。
どうすればいい?
- 枝の生え方や成長方向をよく見て、自然な形をイメージして切る
- 枝の付け根ギリギリを狙って、きれいに切る
- 初めての方は、プロの作業を見学するのもおすすめ
3. 失敗を防ぐためのポイントまとめ
- 無理せず焦らず、計画的に少しずつ剪定する
- 適切な時期に行う(多くは冬の休眠期)
- 道具はよく切れるものを使い、清潔に保つ
- 不安な場合はプロに相談や依頼を
4. まとめ・お問い合わせのご案内
正しい剪定は庭木を元気に長く保ち、美しい庭を楽しめます。
もし「自分でやるのは難しい」「手入れに時間が取れない」という方は、どうぞお気軽に植久へご相談ください。
経験豊富なスタッフが丁寧に対応いたします。